20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
ブドウ栽培は、JAS有機でも使用が認められているボルドー液と呼ばれる農薬も使用せず、完全無農薬を実践しています(未認証)。
また、化学肥料も使用していません。
武蔵ワイナリーのワインは、無農薬かつぶどう以外何も添加しないその特徴を活かすため、瓶づめ直前までおり引きをしないシュールリー製法を 2020 年以降全てのワインに採用しています。健全なおりの旨味をワインに移し、食事と合わせやすい究極の自然派ワインを志向しています。
小公子 850 kgとメルロー 56 kgに加え、つい「出来心」で急遽ヤマ・ソービニオンを 225kg 追加投入しました。本当は出来心では無く、メルローが少なかったことと、ヤマ・ソービニオンの糖度が単独ワインには厳しい状況下で、その味わいを活かす事が出来るものに違いないという考えのもとで配合を計算し、ヤマ・ソービニオンの投入量を決めました。小公子をヤマ・ソービニオンとメルローの収穫時期まで保存し、混醸で仕込みを行いました。全房除梗、醸し発酵 14 日目に圧搾、「なんまら出来心 2020 Mizunara」は約 3 か月後「出来心 2020」の仕込を日本製ミズナラ新樽に良く攪拌しておりと伴に移し、約 15 ヶ月貯蔵の後におり引き・瓶詰めしました。
これまで同様、この仕込に関しても、ぶどう以外の物質を一切使用しませんでした。MLF 発酵を貯蔵時に確認、無濾過・無清澄にて仕上げています。瓶詰め時には、不活性の窒素ガスを使用しました。亜硫酸塩を添加していない為、貯蔵、瓶詰めには品質保持に気を使っています。
ミズナラはジャパニーズオークと呼ばれていますが、フレンチオークとは全く違う味わいや香りになることを知っておく必要があります。白檀(びゃくだん)、伽羅(きゃら)といったお線香に使われる香木の様な香りを想わせる特徴があります。バニラ香は有りません。
ミズナラの香りの為、ボルドーワインでは無く、正に日本ワインだと思います。白檀、伽羅に加えスミレやユリの香り、カシス、プラム、ダークチェリーの様な味わいを感じます。
武蔵ワイナリーのワインは発売時に飲み頃は間違い無いのですが、数年後はもっと良くなります。
熟成感は「出来心 2020」の方が出ていて、このワインの方が経年変化が大きく、より味わい深くなるものと思われます。料理との相性は、シュールリー製法のおかげで幅広いですが、香りの特徴から特に和食に合いそうです。このワインは 572 本とやはり希少です。
ところでなぜ饅頭が青いのか?「出来心」は落語の題材ですが、別名「花色木綿」と言うこともあります。花色とはピンクの様な色を想像しそうですが、そうでは無く縹色(はなだいろ)から来ています。縹色は青系の色で、花色饅頭にしてしまった訳です。お後がよろしい様で。
武蔵ワイナリー株式会社 代表取締役・醸造責任者 福島有造
原材料名 ぶどう(埼玉県比企郡小川町産)
品種 小公子75% ヤマ・ソービニオン 20% メルロー5%
製造者 武蔵ワイナリー株式会社
埼玉県比企郡小川町高谷104-1
酵母 天然酵母
内容量 750ml
アルコール分 12%